改善設計ガイド
改善設計
優先順位と組み合わせ
優先順位と組み合わせ
損失要因から実装可能性を評価し、最短で成果を出す改善設計の進め方
原因が分かったら、次は「やる順番」を設計します。
損失要因が複数あっても、全部を一度にやる必要はありません。
効果が大きいものから、失敗しにくい順に。これが改善設計の基本です。
Basic Rules
改善設計の基本ルール(3つ)
01
「損失負荷」を先に減らす
外乱・漏れ・干渉・ムラを取り除く。ここが最優先。
02
次に「効率(COP)を戻す / 上げる」
汚れ・風量・放熱・制御の改善。負荷を減らしてから効率を整える。
03
最後に「運用で再発させない」
標準化・監視・ルール化で継続的な効果を確保する。
ポイント:省エネは「商材」ではなく、成立条件で決まります。
このページでは、損失構造から「実装可能性」を評価して設計します。
このページでは、損失構造から「実装可能性」を評価して設計します。
Step Flow
改善設計フロー(最短で当てにいく)
STEP 1
目的を一行で決める
電気代(kWh)を下げたい
ピーク(kW)を抑えたい
快適性(ムラ・蒸し暑さ)を改善したい
食品売場の干渉を減らしたい
STEP 2
「効いている損失要因」を上位3つに絞る
外気侵入/換気
日射/外皮
内部発熱
気流ムラ/短絡
制御/運用
劣化/メンテ不足
STEP 3
施策を「低コスト→中→工事」に並べる
低コスト:運用・設定・風向・簡易対策
中コスト:後付けデバイス・局所対策
工事:設備更新・大改修
STEP 4
優先順位を決める(点数で決める)
期待効果(kWhに効くか)
確度(成立条件が揃うか)
コスト/手間(導入負荷)
副作用(不快・品質・衛生)
維持性(続けられるか)
各項目を 1〜5点で採点すると迷いません
Templates
「損失要因別」改善設計例(テンプレ)
1
外気侵入・換気過多
▼
低コストドア運用 / 搬入口の開放時間削減 / 換気スケジュール見直し
中コスト風除・エアカーテン / 換気制御(必要時のみ強化)
工事熱回収換気 / 給排気バランス改善
2
日射・外皮
▼
低コスト時間帯限定の遮熱・遮光
中コスト遮熱フィルム / スポット気流設計(到達を作る)
工事断熱・窓改修
3
内部発熱(厨房・機械・照明)
▼
低コスト発熱スケジュール調整 / 局所排熱の運用
中コスト局所排気・隔離 / 熱源の配置変更
工事排熱経路の再設計
4
気流ムラ・短絡(デッドスペース含む)
▼
低コスト風向・風量の調整 / 家具・棚配置の見直し
中コスト風よけ・整流 / 吸込み・戻りの「見える化」と補助
工事吹出し・吸込みの再配置(ゾーニング)
5
制御・運用
▼
低コスト設定温度ルール / 稼働時間の標準化
中コスト運用の半自動化(監視・アラート)
工事集中制御の導入
6
機器劣化・メンテ不足(COP側)
▼
低コストフィルタ清掃 / 室外機周辺の熱だまり改善
中コスト熱交換器洗浄 / 風量回復 / 放熱改善
工事更新(ただし「負担大」なので優先度は条件次第)
業種別ガイド
スーパー向け:改善設計
冷気漏れ・干渉・デッドスペース
冷気漏れ・干渉・デッドスペース
スーパーは、空調と冷凍冷蔵が絡むため「損失負荷」が膨らみやすいのが前提です。
改善設計は 「喧嘩を止める」→「ムラを減らす」→「COP側を整える」 の順が当たりやすいです。
優先順位の基本フロー
Step 1
冷気漏れ対策
湿気侵入=除湿負荷を減らす
Step 2
干渉(乱流)を抑える
空調×ケースの相互悪化を止める
Step 3
デッドスペースを潰す
設定温度を下げなくて済む状態へ
Step 4
機器側(COP)を整える
汚れ・放熱・風量の改善
よくある組み合わせ例(テンプレ)
ケース前面
風よけ(エアカーテン等)+足元側の漏れ抑制(コールドフェンス等)
売場
空調吹出しの向き調整+干渉回避(当てない/吸い込ませない)
ムラ・デッドスペース
到達点を作る(気流設計)+デッドスペースを減らす
COP側
室外機の再循環・熱だまり改善+清掃
ここでのゴール:改善メニューを「3段」に落とす
1
今すぐ(低コスト)
運用/風向/簡易対策
2
次に(中コスト)
後付け機器・局所改善
3
必要なら(工事)
改修・更新
(条件が揃う時だけ)
(条件が揃う時だけ)
